​プロフィール

能面作家  

​伊庭 貞一

​能面の表情に息吹を吹き込む現代作家

1951年滋賀県大津市生まれ。会社勤めを辞め、木に携わる仕事をしたいという夢や、20代の時に禅の修行を通し、まだまだ世襲の仕事とされていた能面作りの世界に飛び込む。近江能面彫刻同好会にて、能面打ちを習い、その後、能面の豊かな感情を繊細に表現すると定評のある能面師 中村光江氏に師事。

 

「福井県・能面の祭典」実行委員会会長賞、「能面コンクール2016」優秀賞など、数々の賞を受賞。能面文化伝達者としての役目として、滋賀県を基盤に能面教室を開催している。近江は、能楽の基となる猿楽が発達した土地でもあり、地域に残る古面を研究し、近江の能面の伝承に尽力する。また、能文化が廃れたないために、地元で人気が高い高虎という武将についての新作能の制作にも寄与する。

 

なぜ能楽師が伊庭の作品を選ぶのかには理由がある。それは、基本、怒り・喜び・悲しみなどは、能面の角度で表情を調節できるのだが、彼には、より繊細な表情の描写、例えば悲哀・優美・慈悲・威厳などを追求する姿勢があるからだ。それは、彼独自の巧みな彫りの技術や人生訓から、生まれ出たものに違いない。シテが舞う彼の能面は、薪の火に映し出されながら、深い印象を観客に与えるのである。

職歴

  • 1951年 大津市に生まれる

  • 1999年 近江能面彫刻同好会(清水 悠幸師)にて能面打ちを習う

  • 2002年 能面師 中村光江師に師事

  • 2004年 伊庭能面教室を開講2005年 「滋賀能楽能面を育てる会」を発足

  • ・「絵画と能面・三人展」開催

  • 2009年 国際文化会館(東京)ポスターに「増女」使用

  • 2011年 「Frency&Mercury」デザイナーEque.M氏による

「能面風サングラス」制作。フランス会場にて展示

  • 2012年 「BIWAKOビエンナーレ2012」出展

  • 2014年 県民企画提案事業「能装束着付実演と能『羽衣』」開催。(主催:滋賀県、滋賀県文化振興事業団)

以後、米原、能登川にて能公演を「滋賀能楽文化を育てる会」 にて企画、開催

  • 2014年 長浜市七条町:能面「茗荷悪尉」「大天神」 (市指定文化財)複製制作監修

 ・面打師 大塚亮治師に師事(2年間)

  • 2018年 第1回 伊庭貞一個展 京都・ポルタギャラリー華

  • 2019年 甲良町にて「新作能 高虎」公演  創作面 高虎が使用され、制作、準備にも関わる

  • 2021年 「新作能 高虎」京都 嘉祥閣にて上演をWEB配信

  ※2011年より、長浜八幡宮薪能にて、能面を使用

  滋賀県内能公演、京都市内公演にて使用

受賞歴 2003年より

  • 福井県池田町能面公募展「能楽の里賞」

  • 国民文化祭「福井県・能面の祭典」国民文化祭実行委員会会長賞

  • 豊中「第七回島熊山能面祭・能面公募展」大賞:大槻文蔵賞

  • 東近江市「教育委員会・文化賞」表彰

  • 金沢能楽美術館「現在能面美術展」特選:金沢市教育委員会賞

  • 横浜能楽堂「能面コンクール2016」優秀賞

  ※その他、入賞入選多数

経歴・活動

  • 2013~2015年度、滋賀県文化審議会委員を委嘱

  • 「滋賀能楽文化を育てる会」副会長兼事務局活動

  • 「禅文化 241号」(発行:禅文化研究所)  原稿「能面師から見た禅と能」掲載

  • 「湖国と文化 160号」(発行:びわ湖芸術文化財団)  原稿「能楽と近江」掲載

  • 「マンガで訪ねる近江の能」(発行:滋賀能楽文化を育てる会)  編集と能面掲載

  • 「マンガで訪ねる近江の能」が(公財) 河本文教福祉振興会により県下の学校に配付される